井の中の中井、世界を知らず

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【映画】「ローマの休日」の感想

ローマの休日を見た。
モノクロ映画だったけど、古臭さくはなかった。
 
 
◆あらすじ
ヨーロッパを訪問中だった某国の王女アン(オードリー・ヘプバーン)は、滞在中の
ローマにて王女という立場に嫌気がさしヒステリーを起こし、城を抜け出す。
ヒステリーを収めるために鎮痛剤を打たれていたアンは道端のベンチで寝てしまう。
そこに新聞記者のジョー・ブラドリー(グレゴリー・ペック)が通りかかる。
アンのことを放っておけないジョーはアンを自分の家に連れ帰り一泊させる。
翌朝になり、アンが王女であることに気づいたジョーは王女の素顔・スクープ写真を撮るべくアンと共にローマの街を巡ることに。
 
 
本当に王女?
 
って感じで話は進んでいく。
 
王女なんてやりたくないと従者達に駄々をこねる。
 
いくら鎮静剤を打たれていて支離滅裂の状態とはいえ、見知らぬ男の家に泊まる。
 
自分の正体がばれていないと思いタバコを吸う。
 
スクーターで街の中を暴走する。
 
真実の口に突っ込んだジョーの手が食いちぎられたってのを真に受ける。
 
 
アホな子なのかな???(可愛い)
 
 
 
◆悲恋だけど、重くない(褒めてます)
こんなアホな子なので案の定スクープ写真を撮られまくる。
 
でもジョーは結局この写真を公表するようなことはしない。
ジョー良い奴。
 
ジョーとアンの間には恋心のようなものが芽生えるが、最終的には王女という立場もあり別れてしまう。
「身分の差による別れ」ってのはよくある話やね。
 
これだけ見ると悲恋なんだけど、見終わった後に悲し過ぎて落ち込んだりはしない。
 
ジョーとアンが一緒に過ごすのは1日だけ。
その中でさらに、互いに恋心のようなものが芽生えるのは終わりの方。
この「一緒に過ごした時間が短い」おかげでいい意味であっさりした観後感になっている。
 
これが愛し合って何か月、数々の試練を乗り越え、逃避行を経ての別れとかだったら
めっちゃ落ち込む自信がある。
ためが大きいほど、その反動はデカいからね。
 
個人的な好みの問題だけどライトな終わりでgood。
 
あとは、ラストの記者会見でアンが王女としてジョーアービングを含む記者たちの前で言った
「ローマは永遠に忘れ得ぬ街となるでしょう」
というセリフ。
この映画のすべてがこのセリフに集約されてるともいえる。
 
これは記者の「どの街が一番良かったか」という問いに対するアンの回答。
王女という立場を考えれば、「ローマ」と特定の街だけを褒めるようなことは
避けるべき。
だがしかし、そんな立場でありながらもアンは
「たった1日だけだったけど、あなたと過ごしたローマの休日は私にとって永遠に忘れることができない思い出になりました」
ということをどうしてもジョーに伝えたかった。
 
恋よりも王女という立場を選んだのは変わりはない。
仕方のないことだ。
自分の意志だけではどうにもならない程の王女というのは大きな責務である。
 
きっとジョーも理解しているだろう。
それでもどこかで「自分との恋<王女という仕事」となってしまったことに
寂しさのようなものを抱いていたのではないではないだろうか。
そんなジョーに、このセリフは救いとなったはずである。