【映画感想】 「スマホを落としただけなのに」 ネタバレあり
☆☆☆ 星3/5つです
あらすじ
彼氏の富田(田中圭)に電話をかけた麻美(北川景子)は、スマホから聞こえてくる聞き覚えのない男の声に言葉を失った。たまたま落ちていたスマホを拾ったという男から、富田のスマホが無事に戻ってきて安堵した麻美だったが、その日を境に不可解な出来事が起こるようになる。
身に覚えのないクレジットカードの請求や、SNSで繋がっているだけの男からのネットストーキング。落としたスマホから個人情報が流出したのか?
ネットセキュリティ会社に勤める浦野(成田凌)に、スマホの安全対策を設定してもらい安心していた麻美だったが、その晩、何者かにアカウントを乗っ取られ、誰にも見られたくなかった写真がSNSにアップされてしまう。
時を同じくして、人里離れた山の中で次々と若い女性の遺体が見つかり、事件を担当する刑事・加賀谷(千葉雄大)は、犯人が長い黒髪の女性ばかりを狙っていたことに気が付く。
スマホを拾ったのは誰だったのか。
連続殺人事件の真犯人はいったい誰なのか。
そして明らかになる“奪われた麻美の秘密”とは?
“スマホはもはや俺の臓器”
スマホには自分に関するあらゆる情報が詰まっています。
・電話番号や住所
・親兄弟、友人、恋人、仕事先の人達の連絡先
・その人たちと一緒に写っている写真
・検索したサイトの履歴
・インストールしているアプリ
etc.
普段どんな人たちと関わりながらどんな生活をしている○○という名前の人間、ということがバレてしまいます。私はマネーフォワードを使っているけど、見られたら貯金額や年収もバレますね。(んでもって少ねーって笑われる)
キュウソネコカミの「ファントムバイブレーション」に『スマホはもはや俺の臓器』って歌詞があるけど正にその通り。臓器が無くなったら人間は死ぬ。
そんな身近な存在であるスマホを落としたら殺人事件に巻き込まれてしまったというのが、この映画です。
『スマホ落とすという日常 × 殺人事件という非日常』ですね。
私自身はスマホは必ずズボンのポケットに入れます。なので無かったらすぐ気づくので、無くしたことはないですけど、女性はバッグの中に入れる人が多いので無くしたor無くしかけた人は結構いるんじゃないですかね。
注意喚起の映画
この映画を見た人のほとんどが真っ先に考えるのは「ちゃんとセキュリティ対策しよう」ってことだと思います。
自分は仮にスマホを拾って中身を見れたとしても、「エッチな画像はないんかよー」って写真フォルダの中を確認するくらいしかできません。それ以上の悪用の仕方を思いつかないし、悪用するための技術もないですから。
「やりようによってはここまで悪用できるんだぞ」という最悪のケースを見せてくれるのがこの映画です。
そういう意味で、楽しみながらセキュリティの大切さを思い出させてくれる注意喚起の映画として凄くよくできていると思います。最悪のケースを見ないと人間どこかで調子に乗りますからね。
タイトルまんまだけど、スマホ落としただけで死にかけるなんて思いませんて。
一度手にした文明(スマホ)を捨てることなんてできないので、セキュリティ意識を高く持ってデメリットを最小にしながらうまく付き合っていくしかないんですよね。
ちなみに映画の冒頭から田中圭のセキュリティ意識はガバガバです。反面教師界の金八先生です。
「暗証番号を誕生日にしちゃダメだってのは、お母さんに一番最初に教わることでしょ!」って映画を見ながら突っ込んでしまったけど、結構いるんですかね。
調べてみたら、パスワードとして最も多い(予測されやすい)のは
“123456”
らしいです。(https://gigazine.net/news/20171220-worst-password-2017/)
「文字列」としてのカウントだから、“自分の名前”“誕生日”みたいなのは入ってないけど、今も昔も123456が1位の時点で名前や誕生日をパスワードにしている人も結構いてもおかしくはないですね。
他にも「セキュリティが甘いよ!」と感じたのは拾ってもらったスマホをカフェ店員に預けさせたこと。そこは直接受け取るか、交番に届けてもらわないと!
というかカフェ店員って業務に関係ない荷物預かるなんて面倒なことに巻き込まれそうな臭いがプンプンすることに対応してくれるんですかね?
終盤の告白シーン
終盤に犯人である成田凌の前で北川景子が田中圭に対して自身の秘密を告白するシーンがあるんですね。私は昔ヒーローものの変身シーンを見ながら「いや変身に何分かけとんねん。この隙に敵は攻撃し放題やん。舐めプのヒーロー共に攻撃したれ」とか考えていた人間なので、犯人に殺されそうだって時に長々と告白するシーンには違和感がありました。
それで、北川景子が言わなくていいことをペラペラしゃべるんですね。ここでいう秘密っていうのは麻美(北川景子)は本当は死んでいて、整形した美奈代が麻美に入れ替わっているということなんですが、それと関係のない中絶の話もします。
私が田中圭だったら「結婚予定の最愛の彼女を命がけで助けにきたら、彼女は彼女じゃなかった・・・。いやでも俺が愛したのはこの麻美で、え?要潤のセフレだったし、妊娠もして中絶もしたことがある?ふ、ふーん・・・」ってめっちゃダメージ受けますね。
犯人には中絶はバレてないんだからわざわざ言わなくてもいいでしょ!
あと、良い人風に本物の麻美が描かれてましたけど、人の名義で闇金から借金するって中々のクズですよ。葛藤しながら借金する描写があればもうちょっと好感もてたのに。
成田凌、変態の演技
犯人である成田凌は母親から拒絶されたトラウマから、長い黒髪の女性に歪んだ性癖を持つようになった、一種の変態な訳ですが、めちゃくちゃ真に迫った変態の演技でした。
今まで「逃げるははじだが役に立つ」でしか成田凌を見たことがなくて、そんなに演技は上手くないと思っていたんですけど、印象が変わりました。
千葉雄大がかっこいい
そして同じように母親から拒絶されたトラウマを持つ刑事である千葉雄大。長い黒髪のデリヘル嬢を見て我を忘れてそっと後ろから抱き着くという、こちらも一種の変態な訳ですが、その穏やかな表情もあってか「キレイな変態」「清純派の変態」「変態界のプリンス」って感じでした。あのシーンは女性から見たらどう映るんだろう。「気持ち悪い」ってなるのか「私も後ろから抱き着かれたい」となるのか。
あと、犯人へのミスリードのためだと思われていた母親へのトラウマ設定もきちんと犯人逮捕に役立てていて良かったです。
それにしても、千葉雄大はすごく有能でしたね。きちんと順序立てて犯人に迫っていっていました。サイバー技術を使った創作ものでよくあるご都合主義も展開もなかったし。(ハッキングしてネットワークから独立しているオフラインのはずのカメラを乗っ取ったり、システムに侵入したり、カタカタカタッターン!でコマンドプロンプトの映像流しておけば観客を納得させられると考えているとしか思えない展開のこと)
それに対して原田泰造は一体何をしていたのか。千葉雄大の肩ポンポンして先輩風ふかしてる場合じゃない。
可愛い系の役しかできないと思ってたけど、少し青髭がある千葉雄大も格好良くて全然アリだったな、って一緒に見に行った彼女に聞いたら「可愛い系じゃないとダメだし老けてきてちょっと嫌だった」とのことでした。
いやいや、もっと老けてもカッコいい役でやっていけるよ千葉雄大は。
最後に
スマホを落とした?でも大丈夫。そう、指紋認証やFaceIDがあるiPhoneならね。
【映画】「美しい星」の感想
映画 美しい星を見てきました
☆☆☆ 星3/5 つです
●あらすじ
“当たらない”お天気キャスターの父・重一郎、野心溢れるフリーターの息子・一雄、美人すぎて周囲まわりから浮いている女子大生の娘・暁子、心の空虚をもて余す主婦の母・伊余子。そんな大杉一家が、ある日突然、火星人、水星人、金星人、地球人として覚醒。“美しい星・地球”を救う使命を託される。ひとたび目覚めた彼らは生き生きと奮闘を重ねるが、やがて世間を巻き込む騒動を引き起こし、それぞれに傷ついていく。なぜ、彼らは目覚めたのか。本当に、目覚めたのか——。
そんな一家の前に一人の男が現れ、地球に救う価値などあるのかと問いかける。
美しい星 公式サイト: http://gaga.ne.jp/hoshi/about.html
●キャスト
リリー・フランキー:大杉重一郎
亀梨和也:大杉一雄
橋本愛:大杉暁子
中嶋朋子:大杉伊余子
佐々木蔵之介:黒木克己
●感想(ネタバレあり)
んーーーーー分からん!
原作が三島由紀夫ということで、読んだことないけど僕には難しい内容なんだろうなー
と思いながら見に行ったんですけど
予想通りストーリーに理解が追い付かなかったよ!
大杉家は本当に宇宙人として覚醒したのか、それとも日常が充たされなさ過ぎて
家族が精神的におかしくなったのか
どっちとも取れるシーンばかりで
「え、これどうなるんだ?!先が全然読めないぜ!」
ってドキドキしながら見ていたんですけどね、、、、
最後まで見ても宇宙人だったのかどうか分からんかったわ!!!
え?どっちだったんですか?
宇宙人だったの?ただの地球人だったの?
最後のリリーフランキーが円盤の中から家族を見下ろすってシーン。
ここだけ見ればリリーフランキーは宇宙人だったと言えるんだけど、
そもそも見下ろしている家族の中にリリーフランキー自身もいたしな。
これは肉体とは別に火星人の精神的な部分だけ円盤に乗り込んだってことなんですかね。
でもガンで死ぬ間際の幻覚とも取れるしなぁ。
橋本愛に関しても、自身が金星人だと自覚するきっかけになったミュージシャンと一緒に謎の踊りしながら円盤呼び出しているのを見て
「橋本愛はホンマモンの宇宙人や!」とか思ってたら
ミュージシャンは金星人でも何でもなくて、結局ただのヤリ目レイパーだったしさ。
橋本愛も騙されてたことに気づくんだと思ったら自分は金星人だと信じたままだしさ。
円盤が現れたシーン、何だったんですかね?
亀梨は水星人として目覚めてエレベーターの中で国会議員が銃殺される“予知”的な映像を見て
撃たれる前に敵を無力化する。
というか「水星人としての見せ場」ってそこしかなかったね。
そもそも敵として倒した相手は本当に銃を持っていたんですかね。
倒れたシーンでは黒い手帳のようなものしか見えなかったけど。
明らかにされないまま次のシーンに移ってしまった。
こうやってみると書いてみると
僕の中では「大杉家、宇宙人ではなく単に狂っていた説」に傾いているな。
最終的なオチはよく分からなかったけど、
大杉家が狂っていく(覚醒して使命を全うしようとする)様子はリアリティがあってすごく見ごたえがあった。あと橋本愛が美しすぎるし円盤呼ぶポーズ可愛すぎる。
テレビスタジオでのリリーフランキー、亀梨、佐々木蔵之介の議論のところまでは本当に面白かったので☆3つです。
(関係ないけど、リリーフランキーは何考えているか分からない中年役がめっちゃ似合うな)
グランズレメディを使ったら足が全く臭くなくなった話
足の臭い、めっちゃ気にならない?
僕の足はめちゃくちゃ臭い。かなりコンプレックスだった。
「グランズレメディ」という製品によって、長年の悩みであった足の臭いが全く気にならなくなったので紹介したいと思う。
目次
◆僕の足の臭さについて
僕の足はとんでもなく臭い。
僕は技術者なので仕事で実験をするのだが、重量がある実験器具や装置を持ち運んだりする関係で安全靴をはく。
安全靴というのは、足のつま先に鉄板が入った靴のことで、これでつま足の上に実験器具等を落としてもつま先の指が折れたりすることはなくなる。
図 ミドリ安全のダサい安全靴(汚くて申し訳ない)
そんな僕の足を守ってくれる安全靴だけど、鉄板が入ってるから通気性がめちゃくちゃ悪い。
安全靴を会社にいる間(10時間くらい)履いていると、蒸れ蒸れになる。
もうね、靴と足がとてつもなく臭くなる。
玄関で靴を脱いで、そのまま部屋を歩くと足を乗せた箇所が臭くなる。
もののけ姫でシシ神様が歩くと、踏んだ場所に植物が生い茂りすぐに死ぬというシーンがあるけど、イメージはあれに近い。
図 僕が歩いたところは臭すぎて生命はみんな死ぬというイメージ
しかも拭いたりしないと、この床についた臭いは残る。
部屋全体が臭くなるのはまさに地獄。
石鹸を使っても足の臭いが中々落ちない。
なのに次の日にまた安全靴を履くものだから慢性的に足が臭い状態であった。
足が臭いと人間関係にも悪影響を及ぼす。
先輩社員「今日、○○(座敷の飲み屋)に行くぞ!」
僕「え、今日ですか!?(足がめちゃくちゃ臭くて座敷は)ちょっと無理です・・・」
先輩社員「付き合い悪いなー」
僕「気持ち的には行きたいんです・・・」
という風にせっかくのお誘いを断ることは日常茶飯事だ。
それに足の臭いで家族に煙たがられているお父さんは日本全国に存在する。
図 足が臭いお父さん代表、春日部在住の野原ひろしさん
この図は足が臭いおかげで逆に得をしてしまっているけど、普通は家族に文句を言われまくる。
足が臭くなるのは家族のために必死に働いているせいなのに、逆に尊敬を失うなんて。
足が臭い人間に人権はないのだ。
◆やってみた対策
足の臭いをなんとかするべく、僕は色々対策を講じてきた。
①靴を洗う
王道中の王道。汚れを落とせば臭いは消える。
週末に安全靴を家に持ち帰って、ブラシを使ってシコシコ洗ってみた。
スニーカーなら直接洗濯機にぶち込むこともできるが、安全靴は鉄板入りのため、洗濯機を使うとドラムを傷づける可能性があったので使用しなかった。
スーパーだるかった。
通気性も悪いので全然乾かない。
生乾きが長引くことで、逆に臭くなるんじゃないかと不安になるほど。
しかも苦労して洗ったとしても全然臭いは落ちないときた。
僕の靴の臭いをなめるなよ?
②ドクターショール(消臭スプレー)
安全靴を履く前と履いた後にドクターショールという靴用消臭スプレーを振りかけてみた。
「消臭スプレーと言えばドクターショール」と知人に聞いていたので、かなり期待していたのだけど、効果はなかった。
臭いものを無理やり芳香剤で誤魔化したような感じ。
一瞬希望を感じることはできる。
「お、臭くな、くっさーーーーーーーーーーーーーー」
僕の靴の臭いをなめるなよ?
③水とりぞうさん くつ・ブーツ用(除湿剤)
臭くなる原因は結局蒸れるからだと考え、除湿剤である「水とりぞうさん くつ・ブーツ用」買ってみた。
全く効果なし。
よくこれで「除湿・消臭・抗菌のトリプル効果でしっかりガード!」とか言えたな。
これっぽっちも可能性を感じなかったぞ。
僕の靴の臭いをなめるなよ?
④重曹入り足湯
もう靴の臭いはどうしようもない。
日々足の臭いをリセットすることで、多少ましになるはずだ、と考えてやってみた。
アルカリ性である重曹が酸性の臭いを中和することで、臭いを消すらしい。
毎日、タライにお湯と重曹を入れて足湯をするだけ。
これに関してはまぁまぁ効果はあった。
足湯後は殆んど臭いは気にならない。
ただ、毎日家に帰ってすぐ足湯の準備をしなくてはいけないのは中々だるかった。
しかも足湯をして臭いをリセットしても、翌日安全靴はいたらまた足が臭くなってしまう。
僕の靴の臭いをなめるなよ?
◆グランズレメディを使ってみた
「もうやれることは全てやった。それでも臭いが解消されないのならば、これが僕の運命だったんだ。今後結婚しても奥さんと娘に馬鹿にされ続ける人生なんだ・・・」
一生足クサ人間として生きていく覚悟を決めた。
そんな時に「グランズレメディ」という謎の白い粉の存在を知った。
図 救世主のグランズレメディさん
実際使ってみて感動した。「足が臭い」という悩みが完全に解決したのだ。
●グランズレメディとは
グランズレメディは、ニュージーランドで生まれた20年以上愛用されている靴・足の消臭剤で足元のくさい臭いを消す天然成分の純白パウダーで、天然成分が頑固な足元の臭いを臭いの原因に対応することで徹底的に取り除きます。
引用:グランズレメディ日本公式サイト https://www.gransremedy.com/
ちなみに上記公式サイトでも購入できるけど、アマゾンで購入した。
値段は
並行輸入品 1370円(2017年3月25日現在)
国内正規品 2300円(2017年3月25日現在)
並行輸入品を購入したが、しっかり効果が出たのでそちらで問題ないかと思う。
●使い方
①粉と一緒に容器に入っているスプーン1杯分を靴に入れる(左右の靴で2杯分)
②靴全体にいきわたるように、靴を傾けたり振ったりする
③そのまま靴を履いてでかける
これだけである。
足湯したり、靴を頻繁に洗う手間に比べたら簡単簡単。
一応説明文には
①~③を7~10日続ける、と書いてあるが臭いを消すだけなら1~3日続けるだけで十分である。
消臭効果を長続きさせたければ、7~10日続けるといいだろう。効果は6か月続くらしい。
内容量50g、スプーン1杯0.5gほどなので、靴1セット50日分使える計算である。
コスパ最強かよ。
●デメリット
足の臭いがなくなるメリットに比べたらデメリットなどないに等しいが、一応挙げておく。
・粉を入れすぎると靴底・靴下が白くなる
グランズレメディは白い粉を直接靴に入れるので、靴底や靴下が白くなってしまう。
通常の粉の量を入れていれば、履いて3~4時間するとその色は消えるのだけど、早く効果を実感したくて、多めに粉を入れてしまうと脱いだ時に靴下や靴底が白いままになってしまうことがある。
人前で靴を脱ぐ機会があるときは注意。
◆まとめ
安全靴を日常的に履いていて、数ある消臭対策を試しても全く解決しなかった僕の「足が臭い」という悩みが「グランズレメディ」を使うことで完全に解決した。
足が臭く家族に煙たがられているお父さんや、ブーツを履いている女性、足の臭いに悩む万人におすすめできる。
夜行バスで寝れない人間は人生損している
◆夜行バスで寝れない人間は人生損している
僕は夜行バスで寝れない。これによって1年で数万円単位で損をしている。
夜行バスのメリットと言えばその安さである。
東京―大阪間で片道でみると
新幹線:15000円ほど
夜行バス:6000円ほど(探せばもっと安いのもある)
夜行バスやっす。
同じ距離を移動するのに9000円も違う。
僕は関東の出身だけど今は関西で働いていて、年4回大阪→東京に新幹線を使って帰省している。
その新幹線から夜行バスに切り替えると、9000円×2(往復)×4回=72000円 浮く。
年一で新型iPhone買えるじゃん。
まぁ当然のことながら安いものには安いものなりのデメリットもある。
それは時間がかかるということ。
新幹線:3時間半ほど
夜行バス:9時間ほど
だから9000円/5.5時間=1636円、より自分の給料を自給換算したものより高ければ新幹線、低ければ夜行バスの方が得、という風に考えることもできる。
でもね、夜行バスで使う時間はね、寝ている時の時間なんだよね。
もともと何も作業できない時間なわけじゃん?
寝てるとき何してるよ?
どうせ意味不明な夢見てるだけよ。
夜行バスは夜寝ている間に移動することによって、デメリットである「時間がかかる」を消している。
お、じゃあ使えない時間を使って移動できる夜行バス最強じゃん!
ってなるかバーーーーーーーーーーーーーカ!
これって「夜行バスで寝れること」が前提条件なわけ。
寝れるからデメリットを打ち消せる。
つまり寝れないと、そのままデメリットを喰らう。
◆寝れないんだわ
もうね、まっっっっっっっっっっっっっっっったく寝れない。
アイマスク・耳栓をして外部情報を完全にシャットダウンしても、ネックピロー使って首を固定しても全く寝れない。
というかネックピロー全く仕事をしない。
俺の首を支える気あるのかお前。
あまりに役に立たないからマフラーをきつめに首に巻いて首固定してるわ。
それでも寝れんけどな!
むしろ寝れるやつどうなってるの。一種の才能なの?
スポーツの才能、歌の才能、芸術の才能、演技の才能、夜行バスでしっかり寝れる才能なの?
僕も欲しいぞその才能。
1年で76000円稼ぐ(浮かせる)才能。
終末のハーレムから、GTOを思い出した話
終末のハーレムという漫画をご存じだろうか。
◆週末のハーレムとは
時は2040年。難病に侵された青年・怜人は幼馴染の絵理沙と再会を誓い、病を治すためコールドスリープする。 そして5年後──。目覚めた怜人を待っていたのは99.9%の男が死滅し50億人の女性が生きる世界だった…! 近未来エロティックサスペンス開幕!
ジャンプ+で連載中の漫画。隔週日曜に最新話に更新される。
作画がエロ漫画家ということもあって、素晴らしい女体が描かれている。
男が生き残っていないというのが何を意味するのか。
それは女が生き残りの男を取り合う、つまりハーレムだ。
女性だけでは人口は増えないため、作中でも人口を増やすために、政府が主人公に女性をあてがい子作りをさせようとする。
しかし主人公にはコールドスリープ前から好意を寄せている女性がいる。
ハーレムを目前として、そんな主人公がとった行動は
相手が好意を寄せている女性じゃないからと断る
いーーーーーーーーーーーーーーーからそういうの!
読者が求めてるのはそういうことじゃないから。
ハーレムなめてんの???
最近はこのヘタレ主人公が出番がなくて、他の生き残りの男がハーレムしてて、やっと読者が求めるものを理解してきたかという感じ。
主人公が早く覚醒するのも求ム。
という話を女性に話した。
ドン引きしていた。
27歳にもなるとエロについて話をするということに抵抗がなくなる。
小学生の頃は、エロいの大好き!なんて言えなかった。
今は、「ポニョ、エロ、好きー」である。
こんなことを考えていたら、小学生の頃の罰ゲーム「GTO」を思い出してしまったので紹介したい。
つまるところGTOという漫画を読む、というだけなのだけど。
◆GTOとは
『GTO』(ジーティーオー)は、藤沢とおるによる日本の漫画。講談社『週刊少年マガジン』において、1997年2号から2002年9号まで掲載された。
かつて最強の不良「鬼爆」として湘南に君臨した鬼塚英吉は、辻堂高校を中退後、優羅志亜(ユーラシア)大学に替え玉試験で入学した。彼は持ち前の体力と度胸、純粋な一途さと若干の不純な動機で、教師を目指した。
無茶苦茶だが、目先の理屈よりも「ものの道理」を通そうとする鬼塚の行為に東京吉祥学苑理事長の桜井良子が目を付け、ある事情を隠して中等部の教員として採用する。学園内に蔓延する不正義や生徒内に淀むイジメの問題、そして何より体面や体裁に振り回され、臭いものに蓋をして見て見ぬ振りをしてしまう大人たち、それを信じられなくなって屈折してしまった子どもたち。この学園には様々な問題が山積していたのである。
桜井は、鬼塚が問題に真っ向からぶつかり、豪快な力技で解決してくれることに一縷の望みを託したのであった。
作品タイトルの「GTO」はGreat Teacher Onizuka(グレート ティーチャー オニヅカ)の頭文字を取ったもの。
付け加えるならちょっとエッチな漫画であるということ。
アニメもやったし、ドラマも反町隆史・松嶋菜々子出演で大ヒットした。
言いたいことも言えないこんな世の中はポイズンである。
(2012年にEXILEのAKIRA主演でドラマ化した何かあったらしいけど、詳しくは知らない)
◆なぜGTOを読むことが罰ゲームなのか
このGTOという漫画が僕の小学生の頃に罰ゲームとして使われた。
その内容は罰ゲームとして「GTO」を読ませるというもの
???
どこが罰ゲームなのかと思われるかもしれない。
大事なのはこの罰ゲームが使われたのが小学生の時ということ。細かく言うと小学3年生の頃であった。
エロに興味はあるが、興味があることを周りにバレるのは恥ずかしい
そういうお年頃なのだ。
一部この時期から「エロ大好き」と公言するエロ魔人もいたが、少数派である。
小学3年生なんて道に落ちているエロ本を通り過ぎるときに横目でチラ見するくらいしかエロに触れる機会はない。
ちょっとエッチな漫画が載っている漫画週刊誌(マガジンとか)を買うという手も考えられたが、当時の僕らのおこづかいでは、月刊誌であるコロコロコミックを買うのが精いっぱいであった。
(コロコロコミックには大正義「魔動天使うんポコ(作:江川達也)」があったが、僕が小学生1年の時には連載が終了しており、それ以降お色気枠はなかったと思う)
同級生でありながらエロに接する機会が多い人種も存在する。「兄がいる」者たちである。
歳の離れた兄貴を持つ同級生ではDVD経験者までいた。格差社会である。
◆罰ゲーム「GTO」ができるまでの流れ
僕の友人に「あっちゃん」という男がいた。彼には4つ上のお兄さんがおり、家に遊びに行くとジャンプ、マガジンやサンデーが転がっているという、素晴らしい環境を持っていた。
あっちゃんの家に遊びに行き、NINTENDO64の「ゴールデンアイ007」というゲームで遊んでいた(確か)。
64は最大で4人までしか遊べない。その時は5人いて、誰かは遊べないという状況だった。
こういう状況の場合、最下位であった人間が次回に参加できないというルールになることは自然な流れである。
つまり、最下位にならなければずっと遊んでいられる。
必然、みんな本気である。
負けると他の友人がゲームで遊んでいるのをその対戦が終わるまで見ていなくてはいけない。
最下位になった友人Aが突然こう言った。
「最下位の奴は次回の対戦に参加できない+罰ゲームでGTO読むことにしようぜ」
天才かと思った。
普通にGTOを読めば「うわーこいつエロだー!」と100%いじられる。
次の学校で他の友人にばらされるかもしれない。
「みんなGTOなんてエロい漫画を読みたくないでしょ」という建前のもと、「GTOを読むこと」を罰ゲームとして扱うことで、「読みたくないけど、読まざるを得ない」状況を作り出す。
エロに興味がないという名誉(?)を守りつつ、エロに触れることができる。
誰も不幸にならない。
罰ゲームとは名ばかりのご褒美なのだから。
そこからの対戦は非常に白熱したものになった。
あっちゃんは読もうと思えばいつでもGTOを読めるのだから、そこまでであったが、そのような恵まれた環境にいない残り4人は、積極的に、でもそれがバレないように負けようとした。
・積極的に撃たれにいく
・敵に遭遇しても銃を外しまくる
は勿論のこと、
・センサー爆弾を壁に設置し、「そこに設置したのを忘れた」ということにして自爆する
などの戦術も駆使され、わざと、でもそれがバレないように死にまくった。
であった。
このような経緯で罰ゲーム「GTO」が誕生した。
時代が時代であれば、間違いなくAは歴史に名を残していたに違いない。
◆まとめ
僕が小学3年生の頃の罰ゲーム「GTO」について説明した。
何故このような罰ゲームが誕生したのかというと、やはり
・エロに興味あるけど、あると思われたくない
・エロに触れる機会がない
という2点が原因だと思う。
今の子供たちもやはりエロいと思われることを恥ずかしいと感じているのかは分からないが、ネット・スマホ全盛のこの時代、いくらでもエロに触れることはできるだろう。
彼らはいつでもどこでもエロにアクセスできる環境にいる。そんな彼らには大人になった時に工夫を凝らし「エロ」に関わろうとした思い出はきっとない。可哀想な世代だ。
(本音:今の子供たちが恵まれすぎてて悔しい)
【漫画】「それでも町は廻っている16巻+廻覧板」 感想
それでも町は回っている。
通称それ町の16巻+廻覧板(公式ガイドブック)を読んだ。
最終巻です。とても悲しい。
どうでもいいけど廻覧板でけぇな!本棚に入らんぞ?
(本物の廻覧板の大きさをイメージしてるのかな?)
◆最終回の是非
それ町は話の掲載順は時系列に沿っていないので最終回=時系列の最後というわけではない。
それでもやっぱり最終回がどうなるかが気になっていた。
雑誌ではもう掲載されていたので、ネットでオチを知ることはできたけどもちゃんと単行本で読みたかった。
まさかのメタ発言
正直調べたらネットで結構叩かれていたけど僕は嫌いじゃない。
最後まで歩鳥っぽくていいじゃない。
歩鳥っぽいってことはそれ町っぽいってことだからね。
ただ石黒先生なら読者の意表を完全につく、超絶ビックリするようなオチを用意してくれてるのかもしれないとは思っていたけども。
(実はきちんと用意していてくれていた(後述))
そして雑誌未収録のエピローグも入っています。
良かったね歩鳥!
◆廻覧板は買うべき
16巻を読んだ後に廻覧板を読んだ。
収録内容としては
・今までのカラーイラスト
・キャラクター図鑑
・再読の手引き
・未収録原稿
である。
最終巻を読み終わったあとで、「もうこれで歩鳥には会えないんや・・・」って状況で未収録原稿を読めるなんて嬉しすぎた。
石黒先生が気に入らないってことで没にしたらしいけど、やっぱり面白いよ。
でね、何が一番良かったって
・再読の手引き
である。
これは是非とも読んでほしい。
1~16巻、全話に対する制作サイドの裏話やネタバレが書いてある。先生がどういう意図でその話を作ったのか、どんな仕掛けを入れたのか。
で、やっぱり最終回を読んだばかりだったからさ、どういうつもりで先生が最終回を書いたのか気になって真っ先に読んだよね。
・・・・・・
もうね、石黒先生ごめんなさいって感じだ。
本当にアホな読者でごめんなさい。
アホだから先生の仕掛けに気づけなかった。
作者の石黒正数先生は天才なので、凡人である私には気づけないトリックを仕掛けていた。
最終回の解釈が変わります。
もうね、○巻引っ張り出してすぐ確認したもん。
すげぇよ。ここに繋がってるなんて。
そういう話だったのは覚えてるけど、気づけないよ。
最後の最後まで読者をだましてくれるなんて最高や。
という訳で、再読の手引きがあれば、今まで読んだ話もまた違った楽しみ方ができる。
16巻と一緒に廻覧板も買うことをお勧めします。
さて、全巻読み直す時間をどうやってか捻出せねば。
【映画】「愚行録」の感想
映画 愚行録を見てきました。とても面白かった。
☆☆☆☆☆ 星5/5つです。
●あらすじ
エリートサラリーマンの夫、美人で完璧な妻、そして可愛い一人娘の田向たこう一家。絵に描いたように幸せな家族を襲った一家惨殺事件は迷宮入りしたまま一年が過ぎた。週刊誌の記者である田中(妻夫木 聡)は、改めて事件の真相に迫ろうと取材を開始する。
殺害された夫・田向浩樹 (小出恵介) の会社同僚の渡辺正人(眞島秀和) 。 妻・友希恵 (松本若菜) の大学同期であった宮村淳子 (臼田あさ美) 。 その淳子の恋人であった尾形孝之 (中村倫也) 。
そして、大学時代の浩樹と付き合っていた稲村恵美 (市川由衣) 。
ところが、関係者たちの証言から浮かび上がってきたのは、理想的と思われた夫婦の見た目からはかけ離れた実像、そして、証言者たち自らの思いもよらない姿であった。
その一方で、田中も問題を抱えている。
妹の光子 (満島ひかり) が育児放棄の疑いで逮捕されていたのだ――。
引用:映画『愚行録』公式サイト http://gukoroku.jp/
以下役名ではなく、役者名で書いてます。
●人間の本性
人間の本性なんて、関わったことのある人間・当事者にしか分からない。
この映画は一家惨殺されるという事件が発端となる。
「何でこの一家が殺されなくてはならないのか」と近隣住人に思われていた、夫と妻の
本性が屑だということが、関係者に聞き込みをしていく中で明らかになっていく。
実は彼らは恨まれてもおかしくない人間だった。
小出は女関係に適当である。
友人「捨てられた女の子のシーンでさ~」
僕「え、どのやり捨てされた子?」
さらにその子たち自身に興味があるわけではなくて、彼女らの持っているコネのために近づいたりする。そしてそれを隠そうとしない。
「女性を心から愛することなんて今後あるのか」って思わせる。
松本は臼田の彼氏を奪ったり、大学で内部生に取り入るために、女の友人(と思っているのかは分からないけど)を男たちに差し出したりする。
美人で品もあって、表面上は誰とでも仲が良い。でも裏で何を考えているのか分からない感じ。小出と違って本心を語るような場面もない。
二人とも使えるものは全て使う。
そりゃ誰かしらには恨まれそうだ。
でも、別にこの2人だけが屑って訳ではない。
登場人物だいたい性格悪い。
その中でも臼田が印象的であった。
松本に恨みを持っている人を思い出した、と妻夫木に連絡をとる。
その女性の事を語るんだけど、それは実は妻夫木の妹である満島の話だった。
(先述の、松本が男たちに差し出した女の友人=満島)
それを、どこか楽しむように語る。
学生時代に松本に売られたせいで、人生が狂ったのではないかと。
育児放棄して逮捕されたのもそのせいではないかと。
満島の兄である妻夫木が目の前にいるとも知らずに語る。
こういう人は自分の周りにもいるように思う。
人生がうまくいっていないと分かっている人の話をわざわざ掘り起こして飲み会の肴にするような、人の不幸が好きな奴。
結局、臼田は妻夫木に殺されてしまう。
この映画にでてくる登場人物は、見ている側からするとみんな性格が悪い。
だけども当の本人たちは自分が悪い人間であるとは全く思っていない。
小出は
「好きなように生きる。そのために(使えるものは全て使って)他人に嫌われてもいい。後悔をしたくない。」という生き方だ。
考えだけ見れば間違っているとは言い切れない。
「我慢をしながら生きる。他人に嫌われたくない。後悔をしてもいい」
という逆の生き方の方が最近だと批判される。
みんな自分はまともだと思っている。だから恨みを買うなんてこれっぽっちも考えていない。
僕は正直誰にも恨まれていない自信があった。
誰かに害を与えた憶えもないし、妬まれることもないようなクソ雑魚だからだ。
ただ、この映画を見終わった後その自信がなくなった。
僕は僕のことを本当に理解しているのか。
第三者から見たら愚かなことを、誰かを傷つけることをしているのではないか。
知らぬ間に誰かに恨みを買っているのではないだろうか。
●満島の告白
この映画で最もドキッとしたシーンは満島の告白である。
自分が田向家一家を殺したと告白する。
「精神科医に自分の話をしていくうちに耐え切れなくなったんかな」と思いながら見てたけど、実は精神科医が席は席を外していて、独り言だったことが分かる。
ここが一番怖かった
満島の事をちょっと頭がおかしい人間であると思っていた。
子供の育て方が分からない、ご飯のあげかたが分からなくて死なせてしまう。そんなのまともな人間じゃない。
善悪の区別がキチンとついていない。壊れているのだと思っていた。
でもここのシーンで、精神科医が戻ってくるとピタッと告白を止める。
悪いことと良いことの区別がきちんとついているのだ。
区別はついていて、隠し通すべきだと分かっている。
一方向に振り切っているなら分かりやすい。
一般的な思考を持ち合わせつつ、どこかが壊れている。
そしてそれに気づかない。
それが怖い。
自分は?他の人は?
どこか壊れているんじゃないのか?
まともな人間だと思っているのは勘違いなんじゃないか?
そんなことを思った。
以下、思いついたことを適当に。
●妻夫木は妹が一家殺害犯だってことを知っていたのか?
妻夫木は妹が犯人であることは知っていたんだろうか。
聞き込みをしていく上で妹が犯人であることに繋がりそうな証拠などが出そうになったらそれを隠滅しようとしているのかと見ていて思ったけども。臼田を殺したのもその意味合いもあったのかなと。
●母親に言ったの?
妻夫木・満島の母親は、満島の子供が妻夫木との子であることを知っていたけども、満島が伝えたのだろうか。不仲だったとのことだけど、何故伝えたのだろうか。
●慶應と早稲田?
ぶんおう、いなだ という大学が出てくる。
勝手に慶應と早稲田に変換して見ていた。
原作者の貫井徳郎は早稲田の商学部卒だし、モデルは多分合ってる。
慶應の内部生と外部生ってあんな感じなのだろうか。それとも女性だけ?
内部生は確かにめっちゃ金持ちとかいそうだけど、スクールカーストがあって「外部生は内部生と仲良くなりたくて必死」なんてあるのだろうか。
僕も付属高校がある大学に通っていた。「わ」が頭につく大学である。ちなみに僕は「慶早」ではなく「早慶」派である。
外部生だったけど、内部生との仲も良かったし、カーストみたいなものもなかった。
つまり何が言いたいかというと慶應はクソだから受験生は慶應ではなくて早稲田に行こう!!!(笑
●松本若菜
始めて見かけた女優さん。
1984年生まれらしく、意外と年だった。美人だし若く見える。
最初から女優なのか、デビュー当初はモデルなのか友人と賭けた。
僕「絶対デビューはモデル!」
普通に外れました。